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2013年8月29日木曜日

精読

2013年4月3日 フェイスブック

英語の過去問を解くとき、イメージとしては設問に沿って解答していくものだと思っていましたが、東大受験を指導されてきた先生は異なるアプローチをされていました。

この先生によれば、3つの精読という手順を踏むということです。
なお、難関国公立・私大の過去問が対象です。

一回目は、時間を20分~25分で設定し、何も見ないで自分の力だけで解く。これは現時点での自分の力を知るためです。

二回目は、辞書や文法書などを使って再度答えを作り直す。調べたものは赤以外のペンで書きこんでいく。ここが合否に関わる最も大切な部分なので地道な努力を怠ってはいけないということです。

三回目は、解答・解説・板書事項を見て、答えを確認する。本文を翻訳できるくらい他の箇所も調べますが、書く必要はありません。これは、最後まで理解できなかった部分の手当です。

一つの長文に対しこれら三つの精読を行ったうえで音読し、書き込みをした英文を見ながら頭の中で翻訳していきます。音読は5~6回繰り返します。

非常に手の込んだやり方ですが、こうして自分で回答を作っていくプロセスを大事にしなければいけないといいます。
このプロセスを怠って、単に回答を示すような勉強や指導方法では生徒は伸びないと言います。

この先生は、英文が読めない理由を3つに分類しています。

一つは、英文の構造が理解できないこと。つまり、文法や構文力が不足しています。
もう一つは、構造が理解できているが、内容の分析ができていないこと。これは、語彙力や日本語表現力が不足しています。
もう一つは、全体から部分の意味をとることができないこと。これは、文脈をとることができていないということです。

そして、必要な力とは、

SVの軸を捉える構造分析力

内容をとりあえず日本語にできる内容分析力

結局何が言いたいのかという意味を把握し、伝えられる表現力(英語力+日本語力)

だと言います。

こうした指導は、徹底した教材研究の裏付けにより成果を生んでいます。

この先生は、ある国公立大の過去問に対し、設問以外に14の問いを設定しています。
例えば、
「第一パラグラフの一行目のchallengeの意味を書きなさい」とか、
「第二パラグラフの9行目の意味するものを日本語で説明しなさい」
「本文の表現を利用して次の日本語を英語になおしなさい。」
「第三パラグラフの7行目の『it』の内容を日本語で説明しなさい」
「第四パラグラフの7行目の『and』の並列関係を具体的に日本語で説明しなさい。」
というものです。

こうした、小さな問いを重ねて、生徒が回答に近づく、そうした道筋を作っています。
このような教材研究を50大学分くらいされるので、いつも就寝時間が2時を回るといいます。

この先生は50代ですが、20代からのこうした教材研究の蓄積が成果を生んでいるのだと思います。

勉強になりました。

アホでもできる漢文、バカにできない漢文

2013年3月19日 フェイスブック

今年、初めて東大を出した学校の先生に話を聞きました。
この先生は、以前は東大常連校にお勤めになっていました。
一目あった瞬間に、なんだかとても好きになってしまう雰囲気を持つ先生でした。
「アホでもできる漢文、バカにできない漢文」と秀逸な言葉遊びについつい予定の時間を過ぎてお話を聞き入ってしまいます。

この先生曰く、東大に行く生徒には二つのパターンがあるそうです。
一つは、学校を完璧に信頼している生徒。
もう一つは、学校をまったく信頼していない生徒。

中途半端に学校にノウハウを教えてもらおうとする生徒や、
親がごちゃごちゃいうケースは東大にはいかないそうです。

いわゆる全教科秀才型ではなく、「物事を深く考える」タイプ、抽象的な言葉でいえば「品のある」生徒、そうしたキラッと光るところを持つ生徒を見出し、育てるのだそうです。

県下のトップが集まる高校でも、一年生の一学期で東大を目指すのは5人ほどで、これを一学期かけて50人くらいに育てるのだそうです。つまり、東大を志望する生徒は、育てる必要があるということです。

ただ、小規模校と大規模校ではその後の戦略が異なります。
小規模校で行う場合は、「チーム本田」など、東大を目指す生徒を中心として教員のチームを作ると言うのです。このチームがうまく機能したとき、東大生は生まれると言います。また、このチームに参加した教員も力量が高まります。30人もの東大受験生がいる大規模校ではできない戦略がとれることが、小規模校の強みだと言います。

この先生に引き抜かれたスーパー国語教員の先生にもお会いしました。とても、「品が良く」、師匠ゆずりのユーモアあふれる、魅力的な先生でした。センターで失敗した受け持ち生徒が、東京学芸に逆転合格する話などは、お腹を抱えて笑ってしまいます。

しかし、何より興味をひかれたのはその授業です。

「東大で問われることは決まっています。
これはどういうことか、という問いと
これはなぜか、という問いです。

ですので、教科書を読むときも、
『ここに傍線が引かれて、どういうことかと問われるとどう答える?』と質問し、ノートに書かせます。

机間巡視し、ある生徒の回答を選んで板書で添削し、模範解答を作ります。」


こういう先生に教わりたいなぁ、と思える出会いがいくつもあった一日でした。

ビジュアルエイド 化学入門

(ヒューマン・リンク フェイスブック 2013年2月21日)

おそらく神奈川の桐光学園さんの発行している書籍の中で紹介されていた本だったと思うのですが、記憶違いかもしれません。

高校生が読んで化学好きになるかな、と思ったのですが、
もしかすると化学好きな高校生が真剣に化学を志すのに適した本かもしれません。
ちょっと判断がつきませんでしたので、いつも色々と教えて頂いている先生にこの本の感想を聞いてみました。ちなみに、お話を伺った先生は授業アンケートの満足度が高く、また常に工夫をし続けられていて、ヒューマン・リンクの小冊子でも紹介させていただいた先生です。

この先生の感想は、

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化学という学問の発展を通して、人間はどのように知性を磨いてきたのか?

また、化学という学問は、どのようにして文化の一翼を担ってきたのか?化学とはなんだろう?

などの300以上の画像を見てわかる化学の入門書だと思います。
化学の発展に携わった人々の軌跡を豊富な図版で追っていくので、大変興味が湧きます。

著者が作品の中で「化学者の、化学者による、化学者のための」化学史と言っている 様に、雑誌「ニュートン」の編集長であり、東大教授である竹内先生らしい、奥の深い 内容になっている点も意義深い書籍ではないでしょうか?

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ということでした。雑誌「ニュートン」の編集長だった、ということは不勉強ながら知りませんでした。化学の先生であれば常識なのかもしれませんが。
こうして、知らないことを教えて頂ける先生と知り合えたことに感謝です!

http://www.amazon.co.jp/ビジュアルエイド-化学入門-KS化学専門書-竹内-敬人/dp/4061543539/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1361413967&sr=8-1

中堅私大 古文演習

(ヒューマン・リンク フェイスブック 2013年2月14日)

GMARCHの国語的な本はないかと本屋さんを巡っていた時に目についたのが河合塾の出していた「中堅私大 古文演習」。発行は2007年になっていますが、編集されたのは1999年とかなり以前に出ているようですね。

大学の傾向分析のようなものはなく、「今昔物語集」「土佐日記」など代表的な題材を24題扱い、難易傾斜もないというもの。このうちGMARCHは4題とやや拍子抜けでしたが、逆に全国の私大を万遍なく扱っているので東京以外でも使いやすいのかもしれません。

この本の良いところは、解説の使いやすさのような気がします。何を持って「良問を選んだ」というのか少し読むだけではわからなかったのですが、解説を読んで、おそらく指導すべき点がうまく浮かび上がるような題材や問いになっているという基準なんだろうと推測します。

例えば、
・空欄補充の手順 ①前後の接続 ②係り結び・副詞の呼応 ③文脈・意味用法
・読みの出る語は、家屋構造・衣食住・官位・月の異名・十二支・宗教関係など
・助動詞「り」 完了の助動詞「り」はサ変の未然形か四段の命令形につく

などの「解法のポイント」が多くちりばめられています。

とっつきやすい文章ばかりなので、高1から高2で扱った題材や覚えた文法事項の演習教材として使い、授業では解説冊子を中心に扱っていく、という使い方になるのでしょうか。
巻末の「修辞法」「用言活用表」「助動詞・助詞一覧表」「識別法」などもオーソドックスですが、よくまとまっていて使いやすいと思います。

実際に使っている先生がいらっしゃれば、また色々と教えて頂ければと思います。

http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss_1?__mk_ja_JP=カタカナ&url=search-alias%3Daps&field-keywords=中堅私大+古文演習&sprefix=中堅私大%2B古文演習%2Caps&rh=i%3Aaps%2Ck%3A中堅私大+古文演習

GMARCHの国語

(2013年2月13日 ヒューマン・リンク フェイスブック)

GMARCH本の最後は「国語」です。

駿台文庫から。出版は2011年10月ですが、冒頭に「40万人を超える志願者がいるにも関わらず、GMARCHに焦点を当てた参考書や問題集はほとんど市販されていない」と書かれています。

問題分析と入試対策を見てみますと、

現代文:
多くが選択式の記号問題。前後の内容のつながりにおいて傍線部や空欄がどのような意味を持っているかの理解が問われる。
特に、中央大や学習院は、例年空欄に語を補入する設問がある。全文の趣旨理解を問う設問では内容に合致する選択肢を選ばせる設問が頻出。自分なりに本文を要約してみよう。

古文:
単語・語句の意味に関する設問や現代語訳の設問が必ず出題される。文法問題は、動詞・助動詞の活用や職能など基本的な知識を問う設問が多い。
和歌を含む設問では、和歌だけで独立した形でなく会話の中に入れ込む形式が多く、場面の中で和歌がどのような機能をしているかを理解する。

漢文:
再読文字・使役・反語などの基本的句形を含む文の訓読あるいは解釈する設問。重要語の読みや意味に関する設問も頻出。中央大では論説が好んで出題される。

とあります。

以前紹介しました河合塾の英語の問題分析に比べ、ひとまとめにされた感じで、あまり大学別の対策という感じでもありません。

収録されたテーマにバイアスがかかっているのかもしれませんが、現代文については近代や文化、普段の生活と関連させた哲学の話題などが並びます。

設問自体は、前後の文脈を捉えているかを選択肢で問う問題や、傍線部の理由や説明を20~30字程度で問う問題、全体の内容と合致する選択肢を選ぶ問題です。(これも、こうした設問を選んだのかもしれませんが。)

京大のように全体構成を理解し、それを文章で表現するという力までが求められているわけではありません。しかし、普段からこうしたテーマに親しんでいなければ、苦手意識や背景知識の不足から読み取りに時間がかかることは考えられます。

したがって、普段からそうしたテーマの新書に触れたり、日本史や世界史、政経倫理といった授業の中でこうした文章を扱ったりするといったカリキュラムを考える必要があるかもしれません。

古文と漢文については、それぞれの学校で得意な先生にまた秘訣を伺いたいところですが、この本を読んだ感想としては、次のようなことを思いました。

古文については、かなを漢字にしたり、漢字の訓読みを現代かなづかいで書かせるといった語彙に関する問題や、助動詞の活用、現代語訳に適した選択肢を選ぶ問題が大部分を占め、全体理解を選択肢で問う設問はあまり見られませんでした。
したがって、背景知識を含め、語彙や活用の暗記以外に、部分々々と合致する選択肢をどのように選ぶかという訓練が必要になると思います。(もちろん、古文になれるということが前提ですが。)

漢文は、5から6問で、どの大学でも共通して、一つの出題形式を一つの設問で問うという形になっています。その出題形式とは、「傍線部の訓読み」「傍線部の意味に合致する内容」「指示語」「書き下し文」「全体の内容と合致する選択肢」です(これも著者たちがこうした問題を選んだのかもしれませんが)。つまり、日頃から万遍なくこうした出題形式に対応した授業を行うことが必要だと言えます。

この本は、どちらかといえば大学の過去問演習をする際、解説を参照するということに比重が置かれており、大学別の対策を練るというところまでは踏み込めていない様です。

現代文については、論理エンジンの新版でいえばOS4までを終わらせ(もちろん余裕があればOS5を終わらせておくに越したことはありません)、論理エンジン大学入試必須編で近代や文化などのテーマに親しんでおくという対策で対応できると思います。

古文については、また別の機会に「中堅私大古文演習」という本を見てみたいと思います。

http://www.amazon.co.jp/徹底攻略-GMARCHの国語―学習院・明治・青山学院-立教・中央・法政-駿台受験シリーズ-圭太郎/dp/4796114319/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1360722599&sr=8-1

センターと東大と地理

(2013年2月8日 ヒューマン・リンク フェイスブック 投稿)

久しぶりに群馬にやってきました。

中高一貫のカリキュラム、今回はセンターや東大を考えたときの地理的思考力、特に日本地理が大切というお話です。

都道府県、県庁所在地、人口、気候といったことを押さえつつ、なぜ瀬戸内は乾燥しているのか、という理由を説明できる必要がある。覚えるのは個人でできるので、授業では地図帳や地球儀が頭に入るように工夫する。

教科書よりは地図帳が大事で、つねに緯度と経度を確認しつつ、色を叩き込む。色からどこに大陸棚があるか、海溝があるかを判断できる。これらを中学時代に身につけておくことが大事、ということでした。

私大ではあまり地理の採用はないのですが、センター、東大を考えたときは地理が大事というお話でした。高1では世界史、地理で文理選択どちらも対応できるようにするということです。政経倫理は量が多いので大変ということですね。

GMARCHの日本史

(ヒューマン・リンク 2013年2月4日 投稿より)

日本史の学習というと、どうも覚えるだけだという印象があるのですが、実は史料を読み解く力、いくつかの情報を論理的に紡いでいく力がより高いレベルでは求められるのだなぁ、と言うことが「GMARCHの日本史」を読んでわかりました。

日本史を教えている先生であれば常識なのでしょうが、改めで次のように整理されるとなるほどと思ってしまします。

原始・古代
重要な遺跡を都道府県とセットで押さえ、旧石器・縄文・弥生文化の特徴を比較して理解する。青山で出題が多い。古代史は人物名が頻出するが、特に学習院ではよく聞かれる。

中世
史料問題が頻出。特に、明治は論述を伴う難解な史料問題を出すことで有名。 

近世
織田・豊臣の統一過程を抑える。中世的権威の破壊→近世の土台の構築。江戸時代の政治は、武断→文治→幕政改革→幕末・開港。

近代
GMARCHは近現代重視。なかでも、明治・青山。学部に沿ったテーマ(法制史・経済史)が頻出。社会運動史も頻出。特に学習院、立教はテーマ史を出すので注意。

現代
戦後史は授業で扱われないが、入試における比重は高まる。やってるかどうかで差がつく。青山は「今」起きていることと関連させた問題を出す。ニュース・新聞を通して「今」を考え、歴史の中で位置づけることが必要。

正誤判定問題
選択肢の中のちょっとした一言で誤文にするものが多い。選択肢を区切って吟味し判断することが必要。

史料問題
易しい歴史人物・事象を、難しい史料の読解を通して解答させる。未見史料は読解の必要のない問題が大半。そうした問題を先に片づけて、読解が必要な問題に向き合う。①出展・元号を確認し何の史料かを把握する。②まず設問を先に解く。③注までフル活用して史料を読み解きなおす。

論述問題
知っていることを書き出し、5W1H、政治・経済・外交という枠組みを作る。学習院は字数が多い。一方、法政は60字から100字以内。すなわち書く内容の取捨選択(情報の優先順位を判断できる知識)が必要。明治は難度が高い。どのようなプロセスで正解にたどり着くことができるかを考える。


上記のことを踏まえますと、GMARCHを考えた時のカリキュラムを考える際、知識の暗記以外に次のことを踏まえる必要があると言えます。

・文化や時代を比較して考察する
・近現代を授業で扱う
・テーマごとに時代を縦断して情報を整理する
・今の事象と歴史的事象の関連づけと、歴史から学べることを考察する
・史料を読み解き、既知事項と関連づけ考察する
・選択肢の文章の違いを判断できる国語力をつける
・知っていることを書き出し、論理的に説明できる国語力をつける

これらは、中学時代から習慣的に行い、徐々に養わなければ身につかないものなのだと思います。

http://www.amazon.co.jp/徹底攻略-GMARCHの日本史―学習院・明治・青山学院-立教・中央・法政-駿台受験シリーズ-圭史郎/dp/4796118217/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1359951308&sr=8-1

中高一貫の女子校の理科カリキュラム

(ヒューマン・リンク フェイスブック2013年1月31日投稿より)

女子中高一貫のカリキュラムについて教えて頂くために、坂道を登って行きました。

この学校では6年間を3つのステージで考えています。こうした構成をとられる学校は多いと思いますが、お話を伺い、とても明確な位置づけをされていたため、納得性が高かったです。

まず、この学校に入ってくる生徒の中には少なからず小学校時代に塾で勉強した経験がある。しかし、これでは伸びない。大学受験の内容の多くは中高での授業と重複するため、授業で学ぶという姿勢をつけなければいけない。なので、最初の2年間は学校中心の学習習慣を定着させる期間だと位置づけ、宿題も多く課します。

次の中3、高1はセンター試験の内容を定着させるとともに、目標を考えさせる期間。保育園など職業体験を中3で、高1では教師10名を配置し5グループの授業を設け、自然、環境、国際などさまざまなテーマで生徒が探求していく。この時期に卒業生との交流や大学教授の授業を入れ、自分の関心を知る。

そして、高2高3は各人の関心を寄せる学部で必要とされる学習を行い、また入試に備えるという位置づけです。

具体的に教科のお話を伺いますと、その先生が化学をご専門にされていることもあり、理科を中心にお話いただきました。

カリキュラムとしては、国公立対応のクラスで
中1 化学 生物 (中学3年間の内容)
中2 物理 地学 (中学3年間の内容)
中3 高校の内容(生物・化学中心)
高1 物理基礎、化学基礎、生物基礎(新カリ)
高2 文系:生物基礎演習、理系:化学、生物、物理、物理基礎
高3 文系:生物基礎演習、化学基礎演習 理系:化学、生物/物理 夏以降に入試対策
ということでした。

どこの学校でもそうですが、各専門の先生が十分にいるわけではないという事情も影響しているようです。東大を目指す学校は地学専門の先生もいますが、そうした先生を抱えている学校は少なく、採用が少ないためこれを専門とする教員志望者も少なくなるということでした。

中学では1年間で3年分の内容を扱うため、年度ごとに配布される教科書(中学:啓林 高校:数研)はあまり使わないということです。中学時代はとにかく実験を多くする、3分の2は実験にあてているということです。
その理由は、高校からの内容は概念を扱うことが多くなりますが、その概念をイメージするために豊富な体験が必要だという考えです。
そのため、教科書に書かれていることを読むのでなく、

「まず発想してみる」

ことを重視されているということです。
そうでなければ面白くないでしょ、という言葉が印象的でした。
つまり、知的好奇心をいかに芽生えさせるか、それが6年間の土台になるということです。
最近では、個人でできるマイクロ実験というものがあり、関心を寄せられています。
http://science.icu.ac.jp/MCE/

「理科」は繰り返しが多いので、スピードよりも定着を心がけ、また中高一貫のメリットを生かして、高校受験の対応に追われることなく、まとめられるところはまとめてしまう、というようにカリキュラムを組まれているということでした。

実際、センター試験の内容は基礎的なものであり、神戸大学くらいまでなら定期テストと同じレベルだと言います。センター試験は過去問OKになったということで、何年か前と同じような問題がでたと言います。それだけバリエーションをだすのが難しいという背景もあるようです。
阪大となると計算力を使って考えさせるようになり、京大になるとセンスが必要だと言いますが、使われる知識量としては大きな違いはないということでした。
つまり、その基礎力やセンスをいかに磨くかがカリキュラムに求められると言えます。

現在の課題としては、
目的意識や学力の高い生徒は理系を目指すことが多く、その進路先として医学部が挙がるけれども、関西では国公立の医学部がメインとなるため難易度がぐっと上がってしまうことや、
新課程になって中学の内容が厚くなったので、高校との接続をどのようにするかを考えているということでした。

また、他の教科について
自身が理系なので体系だった教え方や学び方が好きなのだが、英語の採用面接や授業などを見ると感覚的な部分がある。女子生徒に対して、数学のような論理的思考を要求する授業で、どのように関心を持たせ、学力をつけさせればいいのか、という質問をいただきました。
ぜひ、女子生徒を伸ばしている数学の先生や学校があれば教えてください。

竹岡広信・安河内哲也の この英語本がすごい!

ヒューマン・リンクのフェイスブックで教科指導に関することを投稿していましたので、再掲いたします。

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2013年1月30日

関東のとある女子中高一貫校が、GMARCHの層を厚くしたいのでカリキュラムを考えているというお話がありました。そこで少し調べてみようと本屋に足を運びました。

本屋を見渡しますと、関西の書店だからということもあるでしょうが、東大、京大、早慶上智は本がたくさんでているのですが、GMARCHなど中堅私大にしぼった本はあまりないのですね。
しかも、英語がほとんどで、赤本や「世界一わかりやすい中央大の英語」などを見てみますと、確かに過去の傾向から分析はされているのですが、これを中心としたカリキュラムや対策があまりイメージできませんでした。

他の教科に関しては「私立中堅の古典」とか「徹底攻略!GMARCHの世界史」とか、結構ひとまとめにされてしまってます。
これだけ需要があるということはそんなにたくさんの人が東大、京大を受験するのでしょうか。
「私たちの学校には、実は××大学の入試分析を専門にしている世界史の先生がいるんですよ。今度の説明会に参加した人にはその小冊子を配ろうと思っています。」なんていう広報もあってよさそうなんですが。

こうした観点から考えると、論理エンジンというのはGMARCHレベルの現代文をきちんととらえるカリキュラムとして良いなぁ、と思います。つまり、体系だって基礎力をつけているからこそ、高3になって、赤本などの対策本が意味をなすのだという、当たり前のことを確認しました。

そんな中、つい読みふけってしまった本があります。
予備校で英語を教える先生が、英単語や英文法など各領域で自分のベスト3を挙げていくという
「竹岡広信・安河内哲也の この英語本がすごい!」
です。

これ面白いなと思って、その場でアマゾンのカートに入れていると(本屋さん、ごめんなさい。)、合計額がすごいことになっていました。ちなみにクリックしたのは、次のような本でした。

ウィズダム和英辞典
論理思考を鍛える英文ライティング
東大英単
大学入試英作文実践講義
英語で読む 日本昔ばなし Book 1
東大講義で学ぶ英語パーフェクトリーディング(CD BOOK)
英文解釈教室 改訂版
ネイティヴチェックで鍛える ビジネス英文ライティング
日本人の英語力 (小学館101新書 48)
語源でわかった!英単語記憶術 (文春新書)

また、先生のおすすめの本などを教えて頂ければと思います。

http://www.amazon.co.jp/竹岡広信・安河内哲也の-この英語本がすごい-竹岡-広信/dp/4806137316/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1359535885&sr=8-1