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2013年11月14日木曜日

学習共同体

アメリカでは1983年に「危機に立つ国家」という報告書で教育の危機が叫ばれ、学校を基盤とした改革の必要性が叫ばれるようになりました。そのころ、学習研究の分野でも認知革命と呼ばれるパラダイムの転換が訪れ、共同体で生じる学びに着目されます。
例えば、野中郁次郎教授の「知識創造企業」では、イノベーションに成功した企業でどのような場が生じていたのかを興味深くまとめています。

こうした社会の動きを取り込み、90年代ごろから教育界でもピーター・センゲが言うような「学習共同体」としての学校づくりを目指そうという動きが生じます。このとき、学ぶ内容やビジョンをどのように設定するかが重要です。今は、「専門職(家)の学習共同体(professional learning communities:PLCs)」という呼び名で、教師の専門性を高めることが目的とされます。これは、アメリカにおいて教師の社会的立場が弱いことも背景としています。

ここで重要なことは、単に共同体としてあるだけでは革新は起きないということです。協働は確かに重要ですが、それは馴れ合いになる危険性もはらんでいます。そこに何のために学ぶか、何を学ぶのかというビジョンとテーマがあって初めて「専門職の学習共同体」となっていくのだと思います。


http://hoshiboshi.blogspot.jp/2013/09/vol12-no1.html

ワンマン経営とチームづくり

雪道に転ばぬように気を付けて伺った学校では、校長先生が代わったばかりという状況でした。
これまではワンマンな経営で、うまくいっている時はそれが機能するけれども、一度つまづくと難しい、というお話でした。
ワンマン経営のメリットとは何でしょうか。スピーディーな意思決定や組織方針の徹底が図られるということなどが考えられます。一方で、デメリットとして、組織メンバーが意思決定に参画する機会が少なくなることで、後進育成が難しくなるということが考えられるでしょう。

教職員のやる気を高める職場環境要因の一つに、意思決定への参画があることは90年代以降の欧米での学校経営研究で明らかになっています。
しかし、共同して意思決定するには、リーダーシップと同僚性を両立できるチームづくりを行うことが必要となります。ここでチームとは、状況に応じて各人がリーダーとなったりフォロワーになったりする、リーダーとフォロワーの関係が固定的でない関係と理解していただくと良いと思います。

このチームづくり、確かに先天的な感覚で上手にできる場合や、偶発的に良いチームになる場合もあります。一方で、良いチームとなる確率を高めるために、各人が学ぶべきことや考えるべきこと、発揮すべきパフォーマンスについての研究もずいぶんと進んできています。(例えば、日本チームコーチング協会 http://www.teamcoaching.jp/

みなさんの学校の中で、うまくいったチームとはどういったチームだったのか(先生だけでなく生徒も)を集めて分析する、ということをされてもよいかもしれません。また、そうしたお話を伺えればと思います。