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2013年11月5日火曜日

「なぜ」と「流れ」で日本史をおさえる

人はどのように歴史や社会情勢を学んでいたか、を考えると、多分最初はおじいさんや村の長老から話を聞いたり、旅の人から話を聞いたりしたのだと思います。なので、年配者を敬い、旅の人をもてなしてきたのだと思います。

つまり、歴史を学ぶ上で、ストーリーとして理解することが大事なのだと思います。原因と結果及びその道筋や、どのような場所で起こったのかということを、鳥の目線と虫の目線をもって、全体像と各イベントの詳細をつなぐことが必要なのだと思います。

こうした視点で授業を行うとしたらこうした展開になるのだろうな、という例が東進の金谷先生の授業なのでしょう。「表解板書」と呼ばれる手法で、まず縦に時間軸、横に場所を配置した表を示し、地図上で各イベントの発生年度を確認し、そのストーリーを話します。最後に、「なぜ?」と「結果」を対比するチェックリストを示すというものです。おそらく、その話を聞くと思わず引き込まれるようなわかりやすさがあるのだと推察します。

より力をつけるためには、教科書をもとに、こうした表の作成や地図への書き込み、因果関係のチェックリストを生徒自身が作成し、小論文を書くということが有効なのかもしれません。

http://www.amazon.co.jp/金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本―近現代史-金谷-俊一郎/dp/4890851879/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1383629687&sr=8-2&keywords=金谷の日本史

2013年9月2日月曜日

講師のタイプ

2013年7月4日 フェイスブック

授業というものは不思議なもので、中途半端な知識を持っている人が話すと生徒もそれを感じて興味なさそうに寝てしまいます。

かと言って、生徒同士の話し合いや映像教材などを用いて関心を高めることに時間を使いすぎると、「ちゃんと講義をしてくれ」と文句を言います。

生徒には知的好奇心があり、教師の専門知識をわかりやすく教えてほしいという気持ちがあることの表れですね。しかし、これを行うためには教師側でかなりの教材研究と授業経験が要求されます。

河合塾の実況中継シリーズを読むとそうしたことを感じさせてくれます。日本史の石川晶康先生は、講師のタイプを3つに分類します。
扱う内容を100として、入試で高得点を確保するために80が必要、60~70で合格ラインと設定したうえで、

Aタイプは0~60の範囲をやさしく楽しく教える。「こんなのできなくていいよ」と負担感を軽減してくれるのでやさしい教師として支持されます。

Bタイプは60~120の範囲をビシビシ教え込む。絶対○○大学合格、日本史で徹底的に点を稼ぎたいという生徒から信者が現れます。

Cタイプは60~100を重点に、実際の入試問題を分析します。プロ中のプロとして安定した支持を得ます。

どのタイプの講師にも長所があるといいます。ちなみに、石川先生は忘れることを前提に、100学んで20は忘れても合格、というタイプだそうです。

原始から古代の実況中継を見ますと、
・かならず前回の部分を通読してから次の回に進むこと
・サブノートにはすぐ書き込まないで、復讐の時に書き込むこと
・史料に強くなるためには、声に出して何度も読むこと
と、学習方法のコツがちりばめられています。

教師を初めて10年以内に、自分でこうした実況中継テキストを作成できるようになることが、教科の専門性を高めるうえでの一つの目安になるのではないか、と思います。

http://www.amazon.co.jp/NEW石川日本史B講義の実況中継-原始~古代-実況中継シリーズ-石川-晶康/dp/4875685572/ref=sr_1_4?ie=UTF8&qid=1372904889&sr=8-4&keywords=石川日本史B 講義の実況中継

2013年8月29日木曜日

GMARCHの日本史

(ヒューマン・リンク 2013年2月4日 投稿より)

日本史の学習というと、どうも覚えるだけだという印象があるのですが、実は史料を読み解く力、いくつかの情報を論理的に紡いでいく力がより高いレベルでは求められるのだなぁ、と言うことが「GMARCHの日本史」を読んでわかりました。

日本史を教えている先生であれば常識なのでしょうが、改めで次のように整理されるとなるほどと思ってしまします。

原始・古代
重要な遺跡を都道府県とセットで押さえ、旧石器・縄文・弥生文化の特徴を比較して理解する。青山で出題が多い。古代史は人物名が頻出するが、特に学習院ではよく聞かれる。

中世
史料問題が頻出。特に、明治は論述を伴う難解な史料問題を出すことで有名。 

近世
織田・豊臣の統一過程を抑える。中世的権威の破壊→近世の土台の構築。江戸時代の政治は、武断→文治→幕政改革→幕末・開港。

近代
GMARCHは近現代重視。なかでも、明治・青山。学部に沿ったテーマ(法制史・経済史)が頻出。社会運動史も頻出。特に学習院、立教はテーマ史を出すので注意。

現代
戦後史は授業で扱われないが、入試における比重は高まる。やってるかどうかで差がつく。青山は「今」起きていることと関連させた問題を出す。ニュース・新聞を通して「今」を考え、歴史の中で位置づけることが必要。

正誤判定問題
選択肢の中のちょっとした一言で誤文にするものが多い。選択肢を区切って吟味し判断することが必要。

史料問題
易しい歴史人物・事象を、難しい史料の読解を通して解答させる。未見史料は読解の必要のない問題が大半。そうした問題を先に片づけて、読解が必要な問題に向き合う。①出展・元号を確認し何の史料かを把握する。②まず設問を先に解く。③注までフル活用して史料を読み解きなおす。

論述問題
知っていることを書き出し、5W1H、政治・経済・外交という枠組みを作る。学習院は字数が多い。一方、法政は60字から100字以内。すなわち書く内容の取捨選択(情報の優先順位を判断できる知識)が必要。明治は難度が高い。どのようなプロセスで正解にたどり着くことができるかを考える。


上記のことを踏まえますと、GMARCHを考えた時のカリキュラムを考える際、知識の暗記以外に次のことを踏まえる必要があると言えます。

・文化や時代を比較して考察する
・近現代を授業で扱う
・テーマごとに時代を縦断して情報を整理する
・今の事象と歴史的事象の関連づけと、歴史から学べることを考察する
・史料を読み解き、既知事項と関連づけ考察する
・選択肢の文章の違いを判断できる国語力をつける
・知っていることを書き出し、論理的に説明できる国語力をつける

これらは、中学時代から習慣的に行い、徐々に養わなければ身につかないものなのだと思います。

http://www.amazon.co.jp/徹底攻略-GMARCHの日本史―学習院・明治・青山学院-立教・中央・法政-駿台受験シリーズ-圭史郎/dp/4796118217/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1359951308&sr=8-1