このブログを検索

2015年6月8日月曜日

国際バカロレア 知の理論 ねらい、評価目標、

「知ること」について知る
「知の理論」(TOK)は、批判的に思考して、知るプロセスを探究するコースであり、特定の知識体系を身につけるコースではありません。DPの「コア」の要件の1つとしてDPの生徒全員に課され、かつ最低 100 時間を割くことがすべての認定校に義務づけられています。TOKとDPの各科目は、学習のプロセスで互いの内容を照らし合わせ、共通の目標を目指すことから、相互に支え合うべきものです。TOKでは、私たちが「知っている」と主張することを、いったいどのようにして知るのかを考察します。具体的には、「知識に関する主張」(knowledge claim)を分析し、「知識に関する問い」(knowledge question)を探究するよう生徒に働きかけていきます。「知識に関する主張」とは、「私(たち)はXのことを知っている」や「私(たち)はYのやり方を知っている」といった主張であり、知識についての説明です。「知識に関する問い」とは、知識についてのオープンな問いです。「共有された知識」(shared knowledge)と「個人的な知識」(personal knowledge)の間の区別も本資料『「知の理論」(TOK)指導の手引き』で説明されています。この区別は、教師がTOKコースを考案したり、生徒が「知識の性質」(nature of knowledge)を探究したりする際に役立つものとして設けられています。

知るための方法
「知るための方法」(WOKs:ways of knowing)が多数あることは間違いありません。しかし、TOKでは、言語、知覚、感情、理論、想像、信仰、直感、記憶の8つの具体的な方法を設定しています。生徒は必ず複数の「知るための方法」を探究しなければなりません。また、8つの方法のうち4つを深く考察するのが適切であるとされています。

知識に対する問い
Xの証拠であると見なされるものは何か。
Yという科目で、有効な説明と見なされるための要因は何か。
Zにとってどれが最善のモデルかをどのように判断するのか。
どうすればWを確信できるのか。
Tという理論は、実社会では何を意味するのか。
Sをすることが正しいかどうかをどのようにして知るのか。

ねらい
1. 知識の構築に対する批判的なアプローチと、教科学習、広い世界との間のつなが
りを見つける。
2. 個人やコミュニティーがどのようにして知識を構築するのか、その知識がどのように批判的に吟味されるのかについて、認識を発達させる。
3. 文化的なものの見方の多様性や豊かさに対して関心を抱き、個人的な前提や、イデオロギーの底流にある前提について自覚的になる。
4. 自分の信念や前提を批判的に振り返り、より思慮深く、責任意識と目的意識に満
ちた人生を送れるようにする。
5. 知識には責任が伴い、知ることによって社会への参加と行動の義務が生じることを理解する。

評価目標
1. 「知識に関する主張」を裏づける目的で使用されているさまざまな種類の正当化の根拠を特定し、分析する。
2. 「知識に関する問い」を提起し、評価し、答えようとする。
3. 教科や「知識の領域」において、どのようにして知識が生成、形成されるかを考察する。
4. 「共有された知識」と「個人的な知識」を構築するプロセスで「知るための方法」が果たす役割を理解する。
5. 「知識に関する主張」「知識に関する問い」「知るための方法」「知識の領域」の間のつながりを探究する。
6. さまざまなものの見方を認識して理解し、自分自身のものの見方に関連づけることができる。
7. プレゼンテーションで、実社会や現代の状況をTOKの視点から探究する。

グループの境界を超えるための問い
自分が育ったのではない文化の知識を有することは本当に可能なのか。
個別の宗教的伝統の外側にある人は、その主要な考えを本当に理解することができるのか。
異なる伝統や関心をもった異なるグループが対立する主張を訴える時、判断を下す
中立の立場というのは存在するのか。
一般によく知られた「知識の領域」は、どの程度まである特定の伝統に根ざしてい
るのか。また、どの程度まである特定の文化に縛られているのか。

知識に関する問いの例
【例1】アフリカの将来の人口増加
「アフリカの将来の人口増加をどのようにすれば予測できるか」という問いは、「知識に関する問い」ではない。人口調査の学問領域内に収まる技術的な問いであるためである。
「知識に関する問い」の良い例は、「たとえ正確な予測が得られないとしても、数学的モデルからどのようにして知識を得ることができるか」という問いである。これは十分に一般性を備えており、数学的モデル化の目的と性質を探究するものである。

【例2】プラシーボ効果とその医学における影響
「プラシーボ効果はどのように機能するのか」という問いは、「知識に関する問い」ではない。これに答えるには、心理学の技術的な説明を要する可能性があるためである。このため、この問いは図4の線の上に属する。
「知識に関する問い」の良い例は、「XがYを引き起こす有効成分であることを、どのようにして証明できるか」という問いである。事実、この問いは、どのようにして因果関係を知ることができるかについての一般的な問いで、まさに古典的な「知識に関する問い」といえる。

知識の枠組み(知識の領域を広げる方法)
範囲、ねらい、応用
具体的な用語と概念
知識を生成するために使われる方法
主な発展の歴史
「個人的な知識」との関わり


http://www.ibo.org/globalassets/publications/tok-guide-jp.pdf

0 件のコメント:

コメントを投稿