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2015年5月11日月曜日

平成27年度 全国学力・学習状況調査 中学校編 国語について

B問題(活用)
http://www.nier.go.jp/15chousa/pdf/15mondai_chuu_kokugo_b.pdf

解説
http://www.nier.go.jp/15chousa/pdf/15kaisetsu_chuu_kokugo.pdf


全国学力学習状況調査の始まった背景には、PISAショック(2003年、2006年と連続して多くの分野で順位を下げていた。http://resemom.jp/article/2014/06/09/18855.html)の影響があります。
B問題は、PISAを意識して作成されていると言われます。
PISAは、OECD(経済協力開発機構)により行われており、経済界におけるコンピテンシーがその問題に反映されている、と考えられます。したがって、現在の新テストにおいて求められる学力観を、B問題から具体的に考え、授業づくりに生かすことを考える必要があるでしょう。

平成27年度の中学国語 B問題は3問ありますが、それぞれ

・プレゼンテーション
・グラフや資料の読み取り
・表現技巧

を問うものとなっています。

プレゼンテーションについては、オカリナの説明を題材に、

・フリップを用いたプレゼンテーションを効果的に行うコツ
・実物を用いた演出

について、正しい知識と体験に基づき、自分なりにそうしたプレゼンテーションを行う根拠
を説明することが求められます。オカリナ問題については、実際に授業で教師が指導する際に、
どのような言葉がけをしているか、がそのまま表れるような問題といえます。

グラフや資料の読み取りについては、東京オリンピック・パラリンピックのウェブ情報、日本の人口動態に関するグラフ、ロボット開発に関する雑誌記事の情報の大意をそれぞれ読み取り、総合的に判断したうえで自分なりの意見を述べることが求められます。
例えば、環境をテーマにどのような資料を用意し、どのような授業展開ができるか、などを検討する必要がありそうです。この時、生徒が正しく情報を読み取るためにどのような指導が必要か、情報を統合する上でどのような指導が必要か、自分の意見を述べるためにどのような指導が必要か、とそれぞれ考える必要があるでしょう。

表現技巧については、小泉八雲の貉(むじな)の翻訳文を題材に表現の効果を問うものとなっています。これは、まず多くの文章に親しみ、それぞれの印象に残る読書体験があることや、生徒が多くの表現活動をする機会を作るを前提とし、「自分ならどのように表現するか」「もし、これ以外の表現であったなら、どのようになっていたか」と他の表現を考えてみる指導や、他の人の表現との比較をする指導などを考える必要があります。

なお、A問題(知識)は、
1 スピーチをする
2 意見文を書く
3 文学的な文章を読む(「風の又三郎」)
4 グラフから分かることを書く
5 説明的な文章を読む
6 説明的な文章を読む
7 委員会に寄せられた要望に対する回答を書く
8 インタビューをする
9 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項

という構成になっています。

従来のように小説を題材にした心情の読み取りや、評論における論旨の読み取りが模試や大学入試からなくなることは考えづらいですが、全国学力・学習状況調査の問題からは、そうした読み取り以外の表現力なども求められるようになっていること、読み取ったうえで、それを根拠として自分の意見を述べる力が求められていることがわかります。


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